人々の安心の、その先へ。
Saito-Kakei Laboratory
FOR CYBER SECURITY
2026年度 研究室紹介ページ
【配属希望者向け】研究室のご紹介
今年も研究室配属の時期がやってきました!
配属希望者の皆様向けに、齋藤・掛井研究室の情報・魅力を簡単にご紹介いたします!
教員ご挨拶
齋藤彰一 (教授)
情報セキュリティは日々重要性を増しています。クラウドや IoT の普及によって、セキュリティが必要な領域が増え、さらに従来領域でのセキュリティの在り方も変わってきています。当研究室では、システムやネットワークに関連したセキュリティ技術を研究することで、世の中の安全・安心そして安定を目指します。「自分の情報は自分で守るんだ!」、「自分で安全なシステムを作るんだ!」という皆さん、一緒に頑張りましょう。
掛井将平 (助教)
初めまして、掛井です。セキュリティは好きですか? 信頼しては、裏切られ、戦っては、破られてと、なかなか忙しないフィールドです。目には見えないセキュリティ。数学や暗号、あらゆる言語を駆使して、俯瞰することが必要なのかもしれません。……どうでしょう? 伝わってますでしょうか? そもそも、この腑抜けた顔(↑)の持ち主は誰なんだ? なんて、思われていそうです。どうしたら、信じてもらえるでしょうか? 齋藤先生に一言もらいましょうか? 「彼(↑)が掛井だ」と。……結託しているかもしれない? やれやれ、困りました。それでは、学長に一言もらいましょうか? ……忙しすぎて無理そうです。そういえば、あれがありました。職員証。名工大から発行されています。これを確認してもらうのはどうでしょう? なかなか、いい考えかもしれません。やっと、信頼してもらえそうです。でも、この紹介文は研究室サイトに掲載されているのでした。インターネットの世界で、どうやって信頼してもらえばいいのでしょう? 困りました。不安がまたひとつ増えました。それなら、研究でなんとかしましょう。
齋藤・掛井研究室の得意分野
OS
Operating Systemです。当研究室では「OS は使うものではなく作るものである」というモットーを掲げ、研究に必要であるならば OS の深い部分に手を入れることも厭いません。Android や汎用 Linux、セキュア OS など、研究の対象によって取り扱う OS もまちまちです。
ネットワーク
Networkingです。クラウドやIoTという言葉がバズワードとまで言われる現在、事実として計算機一台で完結する処理は少なくなってきています。したがって、協調動作の要とも言えるネットワークは極めて重要と言えるでしょう。
セキュリティ
Securityです。昔はハッカーの力試しであった攻撃も、昨今では金銭や政治的活動のためにより悪質化、高度化しています。最近では電子決済サービスに対する攻撃も話題となりました。当研究室では、OS とネットワークを基盤とし、安全・安心・安定の三要素を満たすシステムの研究に力を入れています。
齋藤・掛井研究室の3つの研究班
研究室に配属されると、各学生は更に 3 つの班に振り分けられます。各班はそれぞれ異なる研究テーマを扱っています。研究室配属後に、まずは各班それぞれの研究に関する課題をセミナーで取り組んで、どのようなことを研究しているのかを眺めてみます。その後、先生方との面談を経て、各班への配属が決まります。
IoT 班の雰囲気
IoT 班では、異常検知やシンボリック実行を活用した研究など IoT のセキュリティに関する様々なテーマについて研究を行っています。研究テーマは先生からアドバイスをもらいつつ、論文調査などを行って決めていくことができ、また、先輩たちのやっている研究テーマを参考にすることで大まかな方向性を決めることもできるので、「自分だけで研究テーマを決定できるか心配」と考えている人も安心してください。
Android 班の雰囲気
Android 班では、アプリからの情報漏洩検知やバイナリ解析など様々なテーマについて研究を行っています。 週一回のグループミーティングで進捗を報告し、アドバイスをもらうことで自分のやるべきことを明確にできます。 自分の興味のあることはもちろん、先生と相談して、先輩方の研究に関連した研究テーマを設定することができます。 そのため「研究テーマをどう設定すればいいかわからない!」と心配する必要はありません。
認証班の雰囲気
認証班では、公開鍵基盤やブロックチェーン、個人情報保護、セキュリティプロトコルの検証に関することなどそれぞれのメンバーが様々なテーマについての研究をしています。この班は掛井先生の担当で、週一回のグループミーティングで進捗を報告します。研究テーマの設定は自分でやりたいこととするのはもちろん、先生から提案されたテーマとすることも可能です。「研究テーマが見つかるかな…」といった不安を抱く必要はありません!
齋藤・掛井研究室の魅力
セキュリティ技術の研究
IT において、セキュリティは年々その重要度を増しています。 当研究室は情報工学科の中で唯一セキュリティを専門にしている研究室です。研究を通して、IT の安全性向上に貢献しています。世界的に研究も活発で、非常にやりがいのある分野です。
ゆったりとした空間
壮大な研究を着想するためには何が必要だと思いますか。能力?協力関係?確かにそれらもありますが、何と言っても作業環境が重要です。 当研究室では、各自の研究の思考を阻害しないよう、ゆったりとした空間を提供しています。もちろんカスタマイズも自由自在。
学生への信頼に基づく自由度の高さ
高い自由度は信頼の証。 当研究室ではコアタイムがないので、アルバイトや家事などを諦める必要はありません。 そもそも、研究室に居るからといって成果が出るわけではないのです。自分に最適な場所と時間で効率よく研究成果を出すことができます。その力を、当研究室は信じています。
もちろん、研究室に来れば先輩や教授のアドバイスを受けることもできます。要はバランスですね。
過不足なく整った設備
研究には実験と実装がつきもの。十分な設備がなければやっていけません。当研究室では、研究と直接関わる機材、すなわち常用の計算機やディスプレイは一人につき十分な数支給されます。ディスプレイについては三枚使っている人もいます。その他、機械学習のための高速な実験機なども利用可能です。研究に応じて柔軟に対応します。
最近の研究受賞
当研究室では、学生の進捗に合わせて積極的な学会参加を行っています。セキュリティ系の学会であるCSECやCSSを中心に、国内の学会や国際会議にも参加しています。そして、毎年論文賞を受賞しています。皆さんにも、自身の研究が賞を取るチャンスがあります(もちろん努力は必要です)。過去の受賞歴については受賞のページを参照ください。
各種コンテスト・イベント・カンファレンスへの参加
対外的な活動はスキル向上や経験という意味で大いに役立ちます。当研究室では、各種コンテストやイベント、カンファレンスへの参加を奨励しています。例えば、2019 年度にBlackHat USA(ラスベガスで行われるセキュリティ関連の国際的カンファレンス)へ学生 2 名が参加しています。 さらに、2026 年度には第 48 回技能五輪国際大会(中国・上海)に学生 2 名が参加しました。また、和歌山県で行われた情報危機管理コンテストには 1 チームあたり学生4名で毎年参加しており、2023 年度は 2 チームが参加して経済産業大臣賞とテクニカル賞をそれぞれ受賞、2024, 2025 年度は 2 チームが参加して経済産業大臣賞と AWS 賞、みずほリサーチ&テクノロジーズ賞をそれぞれ受賞、2026 年度は 2 チームが参加してベストコミュニケーション賞と JPCERT/CC 賞をそれぞれ受賞しています。CTF の大会である SECCON 等にも参加しており、学生が研究の合間に、こうしたコンテストのための研究室内勉強会を開くこともあります。
研究室紹介スケジュール-2026年度
研究室紹介の開催日時
研究室紹介の開催日時は以下のとおりです。ご都合のよい時間に是非お越しください。研究室紹介では、研究室に関するスライドを使った説明、質疑応答及び、簡単な研究室の見学を予定しています。
| 状態 | 日時 | 場所 |
|---|---|---|
| – | 10月15日(木)13:00 | 21号館5階516号室 |
| – | 10月15日(木)15:00 | 21号館5階516号室 |
| – | 10月16日(金)16:30 | 21号館5階516号室 |
| – | 10月26日(月)16:30 | 21号館5階516号室 |
※一回あたり30〜40分ほどのご案内となります。
研究室紹介への参加方法
研究室紹介に参加を希望する学生は、各回の開始時間前までに規定の教室に集合してください。ただし、事情があり対面での参加が難しい場合には、Teams を利用してオンラインで参加できるようにしますので事前にご相談ください。
先輩の声
M2: 東さん
皆さんはこれから1年または3年間研究と付き合うことになります。授業と違う点は「問いは自身で考える必要があり、その答えが無い」という点です。そのため、どのように頑張ったとしても、精神的に苦しめられることになると思います。なので、研究で重要なことは「気軽に相談できる人がいる」ことだと僕は思います。弊研究室は、これが十分に担保されていると思います。齋藤先生や掛井先生だけでなく、研究室メンバーも研究を前に進めるためにはどうすればよいかを一緒に考えてくれます。研究生活不安なことが多いと思いますが、楽しいことも多い貴重な経験になると思います。もし、ここを選んだなら共に楽しく研究を進めていきましょう!そして、IoTセキュリティに興味があれば、ぜひ一緒に課題に挑戦しましょう!バイナリやOS、ファームウェアの深い領域を触りたい方にオススメです。
M1: 奥井さん
研究は知らないことばかりで、論文を読んだりプログラムを実装したりと、試行錯誤の連続で大変に感じるかもしれません。しかし、一人で悩む必要はありません。研究に行き詰まった時は、齋藤先生・掛井先生が親身に相談に乗ってくださいますし、先輩に話してみると、的確なアドバイスや解決の糸口になるヒントをもらえます。また、研究室としてコンテストにも積極的に参加しているので、意欲次第でたくさんの貴重な経験を積むことができます。周りには優秀な先輩や同級生がいるので、何気ない雑談から学べることも多いです。学ぶ機会が多い、とても良い環境だと感じています。「難しそう」と最初から決めつけずに、少しでもセキュリティに興味があれば、ぜひ私たちの研究室を選択肢の一つに入れてみてください!
B4: 奥田さん
私は「自分がやっていることが本当に合っているのか」と何度も不安になりました。研究には授業のような明確な答えがなく、正解を教えてくれる人もいません。私自身も最初は研究内容に対して授業で取り扱った程度の知識しかなく、知識が不完全な状態で進め方がずれていないかを判断しなければならない点が、最も大きなハードルでした。しかし、齋藤・掛井研究室はその課題を解消する仕組みが整っています。配属後はIoT・Android・認証の3つの班の課題を一通り経験し、先生方との面談を経て班が決まるので、最初から探り探りでテーマを決める必要がありません。班が決まった後も、定期的に先生方が親身に相談に乗ってくださるおかげで、毎週迷わずに次のステップへ進むことができます。また、コアタイムが指定されていないぶん、自分の集中できる場所や時間で柔軟に研究を進められます。こうした充実した環境でセキュリティを学びたい・少しでも興味があるという方は、ぜひ一度見学に来てみてください!
M2: 佐藤さん
情報セキュリティに関する知識が乏しく、研究についていけるか不安に感じるかもしれません。しかし、CTF (Capture The Flag) という旗取りゲームを通して、楽しみながら情報セキュリティを学ぶことができます。この CTF では、脆弱性の発見や解析、暗号解読など、セキュリティに関する問題を解決することで、実践的なスキルを身につけることができます。齋藤・掛井研究室の学生でチームを組んで CTF の大会に出場することも多く、経験豊富な先輩方が数多くいるため、サポートを受けながら学びを深めることが可能です。
M1: 佐藤さん
私はメディア情報分野から齋藤・掛井研究室に入りました。元々Androidアプリ開発をしていたことから、そのセキュリティの研究に興味を持ったのが理由です。もちろんはじめはセキュリティに関する知識はほとんどありませんでしたが、学習の機会も多く先輩方も様々なことを教えてくれます。また、CTFへのチャレンジをはじめ、研究以外にも様々な知識や機会が得られるのがこの研究室の良いところだと思います。セキュリティには多くの知識が要求されますが、それらについて知っていくうちにセキュリティに限らず通用する知識と経験が得られます。実のある研究室生活を送ることができるのでおすすめです。
B4: 濱嶋さん
皆さんは、来春から自分が研究に取り組んでいる姿をイメージできますか?なかなかイメージできないという方も多いのではないでしょうか。私も配属前は全くイメージできず、とても心配していました。しかし、この研究室ではその心配は無用です。齋藤先生・掛井先生は、研究で迷ったときに親身に相談に乗ってくださいます。また、研究室の先輩方も、自分の経験をもとにたくさんのことを教えてくれます。そして今、私はとても安心して研究に取り組むことができています。セキュリティの知識がほとんどないという方も問題ありません。CTFなどを通して、楽しみながら学んでいける環境があります。元々セキュリティに興味がある方はもちろん、講義などを通して少しでも面白いと感じた方にもこの研究室はおすすめです。
M2: 梅田さん
ここで取り組む研究は、Android・IoT・認証の3分野に分かれています。中でも認証班では、ブロックチェーンの活用からシステムの異常検知まで、実に幅広いテーマに挑戦できます。その分、それぞれの専門性や進め方はバラバラですが、他の人の進捗が励みになったり、うまくいかない時は互いに知恵を出し合い、時には分野も越えて協力し、課題を解決したりします。自由でありながら互いを高め合える環境が整っていることが、この研究室の魅力です。今はセキュリティ知識に自信がなくても大丈夫。私も最初は分からないことだらけでしたが、先生方や研究室の仲間に支えられて、対外発表ができるまでに成長できています。セキュリティに少しでも興味のある方、ぜひ一緒に学び、研究を楽しみましょう!
M1: 平山さん
私は元々セキュリティは授業で習った程度であまり興味がなく、研究室紹介でどのようなことを行っているかを初めて知って、セキュリティを学び始めました。研究室に入ってからは、先輩方に教えてもらいながら、自分でも自学自習し、様々なことに自分から取り組んでいくことで知識を深められています!また、研究室独自の学外大会の参加など、参加してみたいと少しでも思えばそれに対して全力で周りがサポートを試みる体制が整っているので、不安でやらないよりも少しでも参加してみるという好奇心が大事だと感じています。そして、対外発表をしたい、こういうコンテストに参加したいという要望に対しては、やってみようという形で先生が支えてくれることも大きな特徴です!もし、すこしでも興味が湧いたら様々な楽しいことを一緒にやってみませんか!
B4: 滝本さん
もともとサイバーセキュリティに興味があり、セキュリティを専門としている齋藤・掛井研究室を選びました。この研究室では、CTF競技や各種コンテストに参加する機会が多く、授業や研究で学んだ知識を実際に活かすことができます。また、私が所属している認証班では、セキュリティを支える重要な技術の一つである認証について幅広く研究しており、対外発表にも力を入れています。研究では、普段の授業だけでは触れることの少ない技術について学ぶことができ、自分の興味の幅も広がりました。自分で調べて実際に試してみることが多く、少しずつ専門的な知識が身についていると感じています。自分から積極的に学ぶことで、その知識や経験を活かせる場面が多くあることが、この研究室の魅力です。
よくある質問
Q. 所属分野は配属や研究に影響しますか?
A. どの分野でも大丈夫です。 ネットワーク分野以外の先輩もこれまでに多数在籍しております。
Q. 定員オーバー時の配属決定方法は?
A. 面接をして決めます。 面接では、特に研究室に入ってやりたいことを聞きます。なお、やりたい事が即研究テーマになる必要はありません。興味の方向性を見ます。
Q. コアタイムはありますか?
A. ありません。 ただし、週に二度あるミーティングへの参加は必須となっています。ミーティングの開催時間は全員の都合の良い時間で決定されます。
Q. 研究テーマはどのように決まるのですか?
A. 配属後、皆さんの興味や意思に応じて決定します。 当研究室では自由意志を尊重しています。既存のテーマの引き継ぎも可能ですし、新しい分野に取り組むことも可能です。
Q. どのような研究テーマを取り扱いますか?
A. セキュリティ関連であれば基本的に自由ですが、暗号自体の研究については取り扱いません。 これは専門性の違いによるものです。予めご承知おきください。
Q. プログラミングはしますか?
A. 当研究室の場合、かなりの時間をプログラミングに割きます。 したがってプログラミングスキルは必要です。ただ、現在得意でない人でも配属後には課題含めトレーニングがありますから、努力さえすればスキルは自然と身につくでしょう。
Q. 院試の勉強はさせてもらえますか?
A. ご安心ください。当研究室は、比較的、大学院試対策に手厚い対応を取っています。約一ヶ月ほど、研究をストップして院試対策に充てて良い期間が設けられています。よって、院試と研究の板挟みにあって、精神をすり減らす心配はありません!また、大学院試の過去問も十分用意があります。
Q. 緩いですか? キツいですか?
A. 是非研究室見学にいらして、その目で判断なさってください。
問い合わせ先
掛井(kakei.shohei<at>nitech.ac.jp) ※<at>は @ に置き換えてください.

